このページでは、「尊厳死」に関する基本的な知識をご紹介いたします。

「尊厳死」とは?

尊厳死(そんげんし)とは、病気や事故などで回復の見込みがない末期状態になった患者に対して、生命維持治療を差し控え、または中止して、人間としての尊厳を保たせつつ、死を迎えることを言います。尊厳死が認められるのは、医学的な見地から治る見込みが無く死期が迫っていて、人工呼吸器を付けるなどの延命措置をしても死期を引き延ばすだけという場合であるとされています。

「尊厳死」と「安楽死」の違い

尊厳死は、延命措置を断わって自然死を迎えることです。これに対して安楽死(あんらくし)は、医師など第三者が薬物などを使って患者の死期を積極的に早めることです。どちらも「不治で末期」「本人の意思による」という点で共通していますが、安楽死は「命を積極的に断つ行為」であり、日本では認められていません。

尊厳死についての法律は無い

日本には「尊厳死」について規定する法律はありません(2019年6月16日現在)。しかし、終末期の延命措置中止を選択する自己決定権は、憲法が保障する基本的人権の一つである幸福追求権(憲法13条)に含まれるという考えが一般的であり、治療行為の中止を認める見解を示した判例も出ています。

なぜ尊厳死が注目されているのか

私たちは、自分の容態が重篤で、回復が非常に困難な状態に陥ってしまったとき、愛する家族に対して非常につらい選択を迫ることになります。延命措置を継続するか、それとも拒否するか。医療の発達した現代において、自分のため、さらには愛する家族のために、「尊厳死」の意思表示をしておきたいという方が非常に増えているのも事実です。

尊厳死を実現するためには?

最期の意思を実現するためには、意思表示を明らかにしておく必要があります。法律が無い以上、遺言のように方式などの規定もありませんが、あとで紛失や改ざんなどのトラブルが生じないように、一定の信頼を得られる方法を取る必要があります。そのための手段として考案されたのが「尊厳死(延命治療拒否)宣言書」です。

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